漆黒のタクティック  【1巻】


「……僕なんか、ダメだよ」
「ダメなんかじゃないよ!」
「僕は、理由は分からないけど、皆から避けられていたんだ」
「避けられていた?」
僕は、リズに全てを話した。
僕は、何が原因なのか分からないけど、皆から避けられてきた。だから、小学校は最初の3カ月だけ登校して、後はひきこもりになってた。
でも、僕のおじいちゃんが8歳になった時に、天国に行ってしまい、おじいちゃんは、僕に言ってくれたんだ。
学校に行かなければ一生あのままだと言うこと。そして、そのままでは未来の扉の先は開けないと。
でも、その言葉がおじいちゃんとの最後の会話だった。
今となっては、謝りたい思い出となっているけど。


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