Thanks for XX【六花の翼・番外編】
「じゃあ、キスね」
もう一回しようとしたら、清良は首を振った。
「やだ、離せ」
「なんだよ」
「心臓、もたないからっ!」
死んでしまうぅぅぅ。
清良は真っ赤な顔で、今にも鼻血出しそうな勢いで、
やだやだと首を横に振り続ける。
「今さら、なんなの」
「なんでアンタは開きなおってんの?
さっきまで、まごまごしてたのに」
「だって、両想いなら話は全然別じゃん?
俺、ちょっとは大人のつもり」
「けっ、ガキが!
いいから離してよ」
「ダーメ。もう離さない!」
俺は嫌がる清良に、何度も触れるだけのキスをした。