Thanks for XX【六花の翼・番外編】


まぁ、こんな感じで……


うまく誘導され、乗せられつつ、今にいたる。



「……ねえ、大丈夫?」


「知らん」


「……痛かった?」


「知らん」


「俺はまた、清良としたいんだけど」


「……いいよ」




天邪鬼で可愛い、年上のひと。


いつの間に好きになったのか、わからない。


姉ちゃんと瑛さんみたいな、

劇的ドラマチックな出来事なんか、ひとつもない。


だけどね。


俺が清良の運命の人だったらいいな、なんて。


そう思ってるよ。


清良はどうなの?


……聞いても、きっと答えてくれないね。


でも、いいよ。




清良がどんなに抵抗したって、




もう、離さないから。



寂しい時はいつだって、


俺が抱きしめてあげるから。








【END】
< 101 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop