Thanks for XX【六花の翼・番外編】
部屋の中はカオスと化した。
その混乱をおさめたのは、
もちろんとぅたんの怒鳴り声。
「いい加減にしろーっ!!!!」
全員の動きが止まった瞬間、とぅたんはボクの腕をつかみ、
まりあたんから引き剥がした。
その頬は、少しだけ赤く染まっているような気がした。
「冷静になれ!!
これは使い魔、こっちが俺だ!!
よく見ろ、怪我をしてないだろう。
そもそも、俺がこいつに夜這いなんか、するかっ!!」
「あうっ……」
指をさされたまりあたんは、いたたまれないような顔をしてうつむいてしまった。
もぉぉっ、よくわかんないけど、
とぅたん、またイジワル言ったなっ!!