Thanks for XX【六花の翼・番外編】
引きずられるように連れて行かれたリビングのテーブルに、
まりあが冷蔵庫やコンロに置いてあった鍋から、次々に料理を運ぶ。
瑛はそれを手伝っていた。
おー、雪が降るでー。
「ではでは!
姉ちゃんと瑛さんの結婚を祝して!
乾杯!!」
太一が勝手に音頭をとり、宴会は開始された。
まりあから連絡があったのは、一週間前。
まさかずーっと高校生からケータイが変わってないなんて思わなかったと、喜んでくれていた。
いやいや、日本人がやたらとケータイ変えすぎやから(偏見)。
太一と清良が結婚した時も連絡もらったやんか。
そう言うと、そういえばそうだったと笑っていた。
ホンマ、おかしなやつらやで。
現役テロリストを結婚式に呼ぶとか、ありえへんやろ。
ま、ちょっとは……いや、かなり嬉しいけど。