Thanks for XX【六花の翼・番外編】
「で?瑛とまりあの感動の再会から聞こか?」
「えー、えっとねー」
ほんのり頬を染めたまりあの向かい側、清良が口を挟む。
「ちょっと、あたしと太一の話は興味ないのー?」
「だって、それはすごく予想がつくもん。
普通に付き合って、デキ婚やろ?」
「やだー、聞いて聞いてー。
太一ったらね、なかなか告白してくれなくてさー」
「きーよーら!
余計な事は言わなくてヨシッ!」
太一が酒を片手に、清良の頭をはたく。
ホンマ、お似合いやで、自分ら。
夫婦漫才やったら売れるんちゃうか?
そうして、母乳のために禁酒中の清良が、
面白おかしく今までのことをダダーッと話し、
爆笑に次ぐ爆笑で、夜は更けていく。