Thanks for XX【六花の翼・番外編】


「でもさー、最後の戦いはかっこよかったらしいじゃん?

太一に聞いただけだけど」



お、少し浮いた。


しかし太一が追い討ちをかける。



「『俺がお前を守る(キリッ)。』

ってー!!かっこよかったー!!」


「やめてくれ……」


「あとねー、『俺の力全部、お前にやる』だっけ?

あ、『本当なら、連れ去って守りたかった』も良かったなー」


「太一、本当に……」



瑛は再び羞恥に沈み、テーブルの上で苦しむ。


そんな彼にとどめを刺したのは、なんとまりあだった。



「姉ちゃんは?

姉ちゃん的、瑛さんの名言いってみよー!」


「えっ?」


「はい、3、2、1!!」


「……『お前がほしい』……?」


「まりあぁぁぁぁぁっ!!!!」




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