Thanks for XX【六花の翼・番外編】


瑛の叫び声は、爆笑でかき消された。



「なんやねんそれ!!めっちゃかっこええやんか!!」


「まりあ、最高!!」


「言えねー、俺には言えねーっ!!

完敗だよ瑛さーん!!」



爆笑して、壊れるぐらいテーブルをたたく僕らの前で、

瑛は羞恥で白目をむき、

まりあは自分の爆弾発言に今頃気づき、真っ赤になってしまった。



「あああ、違うの、もっと、いい言葉あったはず……」


「もういい、やめろ……」


「ごめんなさぃぃぃぃ」


「お前、まさか飲んでるんじゃないだろうな?」



がばっと身を起こし、瑛がまりあの顔をのぞきこむ。



「飲んでませんよぉ」


「……それならいいが……

酔ってもないのに、そんな話よくできるな」


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