Thanks for XX【六花の翼・番外編】
「自分らそれより、僕に重大発表するの忘れてへんか?」
「えっ?」
まりあが大きな目で僕を見つめる。
「清良は知ってんの?」
「は?なに、なんかあるの、まりあ?」
あー、なんや、見えたの僕だけかいな。
どいつもこいつも、霊力はどこへ行ってしもたんや。
瑛だけは僕の言わんとしてることに気づいたようで、
突然真顔に戻った。
「……どうする、こいつ見えたみたいだぞ、まりあ」
「えっ?あ、そうか……」
バカップルは顔を見合わせる。
そして、僕らに向き直った。
「あのー、安定期入るまでは黙っておこうって、二人で決めてて……
報告が遅くなって申し訳ないんだけど……」
まりあのその言葉で、僕らは全てを理解した。