Thanks for XX【六花の翼・番外編】
の、だが……。
正月明けに帰ってきてから、本気でまりあの機嫌が悪い。
そりゃ、正月も休めなくて、悪いとは思っているが……。
「別に、機嫌悪くなんかないよ?」
無表情でそう言って、家事は完璧にやるところが、ますます恐ろしい。
「……悪いだろ」
「悪くないって」
「実家で何かあったのか」
「ない」
……この、いじっぱり……。
たまに顔をあわせても、こんな調子。
お手上げ状態の俺は、久しぶりにある人物に連絡をとった。