Thanks for XX【六花の翼・番外編】
いかん……完璧に、怒ってる……。
しかし、その言い方はあまりに可愛くない。
「そうか。じゃあ、寝かせてもらう」
手を離し、こちらも背を向けた。
すると。
ゲシッ!!
「っ!!」
背中に、蹴りが飛んできた。
「おい!」
思わず上体を起こすと、まりあも負けずに起き上がって、
さらに蹴りを繰り出してきた。
「やめろ!
言いたい事は口で言えっ!」
俺がその足首をつかむと、
まりあは無様に背中からベッドに沈んでいった。
顔を見てやろうとすれば、爪でひっかいてくる。
俺は無意識にその上に馬乗りになり、両手首を押さえた。
「痛い!離して!」
「あ、すまない。
つい、昔のクセで。
って、お前に明らかに殺意があったから、
俺の忍の血が騒いだんだろう!」
「知らないっ!!
この、バカ忍者!!」
「こら!バカ忍者はよせ!」