Thanks for XX【六花の翼・番外編】
ぜーはー、ぜーはー……。
しばらく攻撃を避けていたら、
ようやくまりあは観念し、脱力した。
ベッドの上で仰向けになったまま、悔しそうにこぼす。
「……口で言うしかないのかぁ……」
そうしてくれ。
取っ組み合いの喧嘩よりマシだ。
俺は黙って、ベッドに座って次の言葉を待った。
すると、まりあはポツポツと話しだす。
「瑛さん」
「……」
「瑛さん、再会してからした話し合い、覚えてます?」
「……あぁ」
とうとう、核心に触れなければならない時が来たか。