Thanks for XX【六花の翼・番外編】
「体の具合が悪いの?
機能不全とか?」
「そんな事はない」
「あたしと、したくないの?
飽きちゃった、とか?」
「違う。それは絶対に、違う」
まりあは黙り、俺の言葉を待った。
俺は……。
全く情けない理由を、話さなければならなかった。
「……怖い」
「はい?」
「もし、銀髪で、紫の瞳の子供が産まれたら……
どうする?」
一瞬の沈黙が、暗い部屋に落ちた。