Thanks for XX【六花の翼・番外編】
とうとう、言ってしまった。
俺がただ、怖がっていただけだという事を。
「……銀髪の……」
「普通の日本人じゃ、ありえないだろう。
村にいれば、これは純血の証だった。
けど、普通の世界じゃ明らかに、異端だ」
今、俺は髪を黒く染め、
目も黒のカラコンでごまかしている。
銀髪に紫の目のままじゃ、
社会人として生きていくのに支障しかないからだ。
「……いじめられたり、陰口を叩かれたりするのは、
俺達じゃない。
産まれた子供だ……」
「瑛さん……」
「……それに、万が一、霊力を持っていたりしたら……。
それが女の子だったりしたら、また命を狙われるかもしれない」
「…………」