Thanks for XX【六花の翼・番外編】
「じゃあ、任せる。
幸せにしてくれよ」
細い彼女を抱き寄せ、口づける。
すぐに離すと、まりあは赤くなって膨れた。
「もー!
ちょっとはやる気出してよ!
あの時みたく、力を合わせなきゃダメなんだからね!」
あぁ……六花の翼の戦いの時か。
「……そうだな。
俺の力は全部、お前にやるよ」
「う~ん……
微妙だけど、合格にしとくか……」
「なんだ、その顔は」
「瑛さんて、
顔と言動のロマン度が反比例なのよね~……」
「……お前、
意外にキツイ事を平気で言うよな……」
「ふふっ。
でも、好き!」
今度は、まりあからキスがよこされた。
俺はその身体を、強く強く抱きしめた。
もう、離れないように。