Thanks for XX【六花の翼・番外編】
「にゃ?」
使い魔と、目があった。
その瞬間……
「にゃんっ!!」
使い魔は、その爪を俺に向けた!
「ふーっ!!」
体中の毛を逆立て、俺を捕らえようと狙う。
「父親がわからないのかっ、このバカ!」
『父たんがこんなに小さいわけないっ!!
お前、式神だろ!!』
「アホかー!!」
使い魔は、みぎゃーみぎゃーと鳴きながら、
次々に攻撃をくりだす。
俺はそれを、飛びながら避けた。
そうしてるうち……
「アキちゃん?」
鳴き声で起きたまりあが、やっとドアを開けてくれた。
「まりあ……っ」
見上げて、うっと喉がつまる。
まりあはだらしないワンピースのまま、そこに立っていた。
でかい。
むちゃくちゃでかい。
しかも……
下着が、見えてる。