Thanks for XX【六花の翼・番外編】
「何でって!なんでアンタ、止めてくれないのよぉぉぉ」
「えーだって、無理じゃん?
姉ちゃん頑固だもん」
「ならせめて、もっと早く教えてよぉぉぉ」
「清良さんがそうなるって予想ついたから、
なかなか言い出せなかったんじゃん」
「ぐえぇぇぇ~」
清良さんは、怪獣のような鳴き声を上げながら、
廊下に突っ伏した。
いつもはクールで、戦いの時は俺に説教してた清良さんも、
普通の高校生に戻れば……
まりあ姉ちゃん激ラブの、ちょっとおかしな人だ。
瑛さんの事も、【ヤリ逃げ忍者】と散々罵倒していた。
女の子がそうこと言うのって、ちょっとどうかと思う。
「もー清良!いい加減にしてっ!」
いつもは温和な姉ちゃんも、ついにキレだした。
そりゃそうだろう。
他の生徒達の冷たい目にさらされてるのは、俺達も一緒なんだから。