Thanks for XX【六花の翼・番外編】
清良さんだって、受験生だもんな。
疲れてんのに、歩きまわらせるのも可哀想だよな……。
「んー……じゃあ、おれんち行く?」
「安城家?いいよ。
まりあは?」
「母さんと電車で買い物行っちゃった。
父さんは仕事」
そうなると、家には夜まで俺一人。
「ネットで借りたDVDあるよ?
清良さんが見たいって言ってた、
全女プロレス」
「マージーで!?
わーい、それを早く言いなさいよ!」
そんなこんなんで、俺達は家へ向かった。
向かっちゃったんだ。