Thanks for XX【六花の翼・番外編】
俺、バカだ……。
一人でいる家に女の子呼ぶなんて、初めてじゃん。
今それに気づいた。
清良さんはDVDを見てご機嫌。
キャッキャ言ってるその顔が、
可愛くて、可愛くて……
ヤバイ。
何で俺、いつの間に。
こんな、ドキドキしてんの。
DVDが終わってしまうと、途端にどうしたらいいかわからなくなってしまった。
「げ、ゲームでもする?」
「ゲーム……あんまりやったことない。
教えてくれる?」
うわー!!
俺のバカタレ!!
何でよりにもよって、携帯ゲーム機なんか出したんだ!!
清良さんの顔が、顔が近い……
しかも寄り添ってるよ!
腕に胸が、でかい胸が当たるうううう。
「太一?」
「……清良さん……」
「どうしたの?」
「ごめん、心臓もたないから離れて……」