東雲の支配者
第一章 日常
なんの変哲もないいつもの川原に。
いかれた私がただひたすら落ちてる石を拾い、投げる。
辺りは桜が咲き誇り、いかにも平和そのものだ。
けど。
そんなの今の私には関係のない事。
零れ桜を眺めては。
散り行く様を仰いでは。
刹那の無念を哀れに思う。
こんな私に、到底楽しむ事の出来ない季節。
「バカ臭い…。」
そう呟いて川原に寝そべる。
私の名前は土田亜夕奈。
高校三年。
「また寝てる。」
そう言って顔を覗き込むのは、近所に住む幼馴染の悠太だ。
なんの反応もしない私に、悠太は続けてこう言った。
「その帽子やめろって言ったろ?」
「気に入ってるの。」
「制服姿に麦わら帽子なんて、どう見ても変だろ。だから学校で変わり者呼ばわりされるんだぞ。」
「これがないと落ち着かないの。もう、ほっといてよ!」
そう言って私は立ち上がり、歩き出す。
人に何かを指摘されるのは嫌いだ。
なぜなら、私は誰にも迷惑をかけた覚えはない。
いかれた私がただひたすら落ちてる石を拾い、投げる。
辺りは桜が咲き誇り、いかにも平和そのものだ。
けど。
そんなの今の私には関係のない事。
零れ桜を眺めては。
散り行く様を仰いでは。
刹那の無念を哀れに思う。
こんな私に、到底楽しむ事の出来ない季節。
「バカ臭い…。」
そう呟いて川原に寝そべる。
私の名前は土田亜夕奈。
高校三年。
「また寝てる。」
そう言って顔を覗き込むのは、近所に住む幼馴染の悠太だ。
なんの反応もしない私に、悠太は続けてこう言った。
「その帽子やめろって言ったろ?」
「気に入ってるの。」
「制服姿に麦わら帽子なんて、どう見ても変だろ。だから学校で変わり者呼ばわりされるんだぞ。」
「これがないと落ち着かないの。もう、ほっといてよ!」
そう言って私は立ち上がり、歩き出す。
人に何かを指摘されるのは嫌いだ。
なぜなら、私は誰にも迷惑をかけた覚えはない。