東雲の支配者
エミリは私を外へ連れ出した。
私は大きな木の下に腰掛け、東雲草を見つめる。
エミリは私の隣に腰掛け、真剣に絵を描き始めた。
それを見て私もようやく色鉛筆を持つ。
こうして真剣にスケッチをするのは久しぶりだ。
あまり絵は得意ではないけど、何時の間にか私は時間を忘れ絵を描く事に集中していた。
しばらくすると…。
「出来た。」
「私も出来たとこ。」
エミリがそう言うので、私はエミリのスケッチブックをのぞき込む。
「えっ、これって陽咲?」
「そうよ。綺麗でしょ。」
エミリは絵がとても上手で、こんな短時間で描いたとは思えない。
その絵の中心には東雲草に囲まれ、どこか悲しげな顔をした陽咲がいた。
「エミリは陽咲の事がすごく好きなんだね。」
「そうよ。大好き。でも陽咲の目に映っているのはいつも亜夕だけ…。」
「そんなはずない!私みたいなブスでなんの取り柄もない奴を陽咲が好きになるはずないじゃん!」
私が強い口調でそう言うと…。
私は大きな木の下に腰掛け、東雲草を見つめる。
エミリは私の隣に腰掛け、真剣に絵を描き始めた。
それを見て私もようやく色鉛筆を持つ。
こうして真剣にスケッチをするのは久しぶりだ。
あまり絵は得意ではないけど、何時の間にか私は時間を忘れ絵を描く事に集中していた。
しばらくすると…。
「出来た。」
「私も出来たとこ。」
エミリがそう言うので、私はエミリのスケッチブックをのぞき込む。
「えっ、これって陽咲?」
「そうよ。綺麗でしょ。」
エミリは絵がとても上手で、こんな短時間で描いたとは思えない。
その絵の中心には東雲草に囲まれ、どこか悲しげな顔をした陽咲がいた。
「エミリは陽咲の事がすごく好きなんだね。」
「そうよ。大好き。でも陽咲の目に映っているのはいつも亜夕だけ…。」
「そんなはずない!私みたいなブスでなんの取り柄もない奴を陽咲が好きになるはずないじゃん!」
私が強い口調でそう言うと…。