東雲の支配者
タバコを吸っているという疑いをかけられた次の日、私はタバコを買いに行った。
初めてタバコに火を付けた瞬間、私は満面の笑みでこう叫んだ。
「ざまーみろっ!」
小さい頃から無意識で感じていた事がある。
母がいない所で、母が嫌がる事をするのが私の使命だという事。
そうする事で、自分は自分という一人の人間なんだと実感する。
母の可愛いぬいぐるみは、ほんとは腐った生ゴミなんだと思うと、無性に気分がいい。
川原でタバコを吸っていると、だんだん陽が暮れてきて、茜色の空がとても綺麗に見えた。
どうして綺麗な物は、儚く脆いのか。
そんな事をひたすら考えているうちに、夕陽は沈み、辺りは暗くなっていた。
初めてタバコに火を付けた瞬間、私は満面の笑みでこう叫んだ。
「ざまーみろっ!」
小さい頃から無意識で感じていた事がある。
母がいない所で、母が嫌がる事をするのが私の使命だという事。
そうする事で、自分は自分という一人の人間なんだと実感する。
母の可愛いぬいぐるみは、ほんとは腐った生ゴミなんだと思うと、無性に気分がいい。
川原でタバコを吸っていると、だんだん陽が暮れてきて、茜色の空がとても綺麗に見えた。
どうして綺麗な物は、儚く脆いのか。
そんな事をひたすら考えているうちに、夕陽は沈み、辺りは暗くなっていた。