わたしの心をあなたにあげる



「ねぇ春……」



「…………んだよ」






うぅ…

そんな言い方しなくても…






「あのね…春は………春は私のこと嫌いなの?」






私はやっぱり怖くて目をギュッとかたく閉じた。







この沈黙が余計に不安を煽る。






時間にしたら1秒2秒という時間だったのかもしれない。





でも私には1時間にも感じられた。





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