わたしの心をあなたにあげる

「優衣？僕は大丈夫。僕は優衣の幸せが一番なんだ。優衣が悲しい顔してたら僕も悲しいよ？」




「拓哉………」



「だから……ね？」




「…………。あのね昨日と一昨日祐希が綺麗な……大人の女の人と腕を組んで歩いてたの。私っね…？私………祐希が好きなの」




ズキッ



やっぱりこうやって言われると辛いな。





でも優衣のためなら自分なんて押し殺してでも応援するよ。



「………そっか。でも祐希にはなにか事情があったのかも知れないよ？後でちゃんと祐希と話し合いしなよ？」



「………うん」


僕の役目はここまでかな。




「じゃあ優衣。僕はなにか飲み物買ってくるね。ここで待ってて？」



「…………うん。分かった」