ねこのマリン
再びジャー って音がして
鋭い刃物が全身に
突き刺さった。

白いブクブクは
みるみるうちに
なくなった。


ぼくは びしょびしょ。

自慢の毛がどこかへ
いってしまったみたいだった。


ゴォー っていう
強風が吹いてきて
ぼくの身体は
温かかくなった。


いつの間にか
なくなった毛が戻っていた。

それはとてもスベスベしていて
今まで以上に自慢の毛になった。




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