ねこのマリン

出会い

ある日、
ぼくをじっと見つめる
瞳に出会った。


これまでもたくさんの人に
見つめられたけれど
皆すぐに行ってしまった。


けれどその瞳は
いつまでも
ぼくを見つめている。


ニャッ ニャッ 

前足を上げて挨拶をした。

その人は
白い歯を見せて笑った。


ぼくはなんだか
恥ずかしくなって
トラくんの後ろに隠れた。



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