兄妹芸人(仮)
ひたすらやったーやったーと馬鹿の一つ覚えで喜ぶバカに、本当にこの選択でよかったのかと不安を覚える。
が、実際にやってみたいと思う気持ちは嘘じゃないんだ。
初めて立ったあのステージでどれだけの人を笑顔にできたのかはわからないけど、ここにいるみんなとかクラスのみんなとか、あたしたちが笑顔にできる人がいるなら、その人のためにがんばりたい。
それに、少しだけ後悔もしてる。
あまりに必死だったあのステージでは、お客さんの顔を見る余裕なんてなかった。
次、本当にその秋祭りのステージに立てるんなら、今度はお客さんの顔もちゃんと見たい。
その顔が笑顔だとは限らないけど、それでもいいんだ。
「やるからには、ちゃんとしたもの作らなきゃね。」