兄妹芸人(仮)
なんでそうなるんだ。
やっぱりポンコツの思考回路は難しい。
「先輩、なにまんまと惚れてんですか。俺の明里はあげませんよ。」
「いやお前のものになった覚えはねーよポンコツ。」
「えー俺はこんなに明里のこと大好きなのにー。
明里だって小さいころは『お兄ちゃんと結婚するー!』っていってたじゃん!」
「記憶にないので無効です。ほら、さっさとこれ食べてそろそろ出ましょう。あんま長居されても迷惑だろうし。」
もうこの話はおしまい。
早く帰って、これから祭りまでどう動いていくか考えなきゃなんだから。
「そうだね。もう注文した分は食べちゃったし、お会計頼んでくるわ。」
橋本くんは気が利くお兄さんだなぁ。
甘えたな年下女子にモテそうだ。
いや実際モテてるんだろうけど。
その後、お会計を済まして今日は解散ということになった。
「明里くん!オレとのこともちゃんと考えておいてね!」
「気が向いたらでいいですよね。」
最後までうるさい二階堂先輩はテキトーに放置して帰路についた。