兄妹芸人(仮)
渡された全てを装着し試着室から出ると、慎太郎とツーショットを撮ろうとウキウキ気分なおねーさん。
みんなそのイケメンに騙されていくんだ。
中身はただのポンコツなのにな。
「おねーさん、早く撮ってくれなきゃ帰っちゃうぞ。」
着たまま帰るぞ。
「きゃー!かわいい!何それ口悪いのに可愛いとか何それ!ツンデレなの?あたしも見てくれなきゃスネちゃうぞってことなの?!萌える!」
おねーさんがこっちを見た途端に目が怪しい。発言も怪しい。
萌えるな燃えろと切に願う。
むしろ爆発してください。
「おー、明里、可愛いね!すごい可愛いー!うん!可愛い!」
「ボキャブラリー増やせ。褒め言葉が可愛いだけじゃモテないぞ。」
「俺はどう?かっこいい?」
「かっこ悪くはない。あたしは好きだそれ。」
「デレ入りましたー!!」
「おねーさん。本当に帰るぞ。いいのか。」
縋り付くおねーさんに軽く恐怖を覚えました。