兄妹芸人(仮)
「俺のクラスはね…、」
「おいタンメン、タンメンの分際で口開くな。」
「えぇー!だって、明里ばっかりズルいじゃん!」
「……1年3組で、もしあたしに会えてチラシにスタンプをもらえていたら、なんと、あたしを独占する権利が、」
「ちょっ、ちょっと待ってよ!お兄ちゃんそんな話聞いてないよ!!
そんなの許しませんよお兄ちゃんは!」
「ツッコムのそこかよ。明里さん話しをスルーされたところに着目してほしかった。」
「だって明里を独占なんてズルいじゃん!」
「お前はボキャブラリーをもっと蓄えた方がいいと思うぞ。」
「俺も明里独占権が欲しいです。」
「あげません。」
「ください。」
「お前は毎日家で会ってるだろ。しかも、最近は練習とかで常に独占してるようなもんだったじゃんか。」
「でも明里が独占されてる間は俺は一人ぼっちでしょ?」
「お前は友だちもいなくなったのか。悲しい奴だな。と言うかお前もクラスの仕事をしなさいよ。」
「あ、そうだ!俺のクラスは浴衣カフェです!だから甚平なんです!えっと、みなさん来てくださいね!!」
「笑顔だけで客が呼べると思うなよ。」
「明里が言ったんじゃん!とりあえず笑むがっ…!!」
「お前タンメンだよな。そういえばタンメンだったよな。よし黙ろうな。」
今絶対「とりあえず笑顔振りまいとけ」の話ししようとしただろこのポンコツが。