がーるずすくーる
というのも瑞紀が空手を始めたのも父親は瑞紀がまだ小学校に上がる前に車の運転を巡るささいなトラブルからバイクに乗っていた男と口論になりボコボコにされたという苦い経験があった。瑞紀は恐怖で泣きながらそれを助手席でずっと見ていたのである。
父親は殴られ歯が折れて全治二週間の怪我をしたのだが加害者の男は未成年者で親が金持ちだったためにすぐに弁護士を通して謝罪に来てすぐにかなり高額の示談金を提示してきた為、当時家のローンや車の借金があった瑞紀の父は示談金を受け取り刑事告訴を取下げたのである。
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