がーるずすくーる
村田が目覚めて自分が学校祭委員になったと知ると完全にキレまくった。

周りは凍りついたが瑞紀は一人だけ冷静だった。「おい、村田。」
「あ?テメーがあたしを委員にしたのかよ?勝手に決めんじゃねーよ!やらねーからな!」
「お前が寝てたから悪い」「なんだと!」
「いい加減にしろ!」
瑞紀はそう言うと村田の机を蹴飛ばした。
ドスンという鈍い音がして机の金属部分が潰れて凹んだ。
「てめー、なにすんだよ!」
村田が瑞紀につかみかかると瑞紀は素早くその手をほどいた。
そして村田の手首を捻りながら「お前、どれだけみんなに迷惑かけてると思ってんだ!少しは他人の事も考えろ」
「うるせえ!」
村田は瑞紀に突進して頭突きを食らわせた。
一瞬、瑞紀は退いたが村田が瑞紀につかみかかろうとしたタイミングに合わせて膝蹴りを食らわせた。それは見事に顔面にヒットし村田は一瞬うずくまったが鼻血を流しながらまだ瑞紀に向かってきた。
『こいつ馬鹿か?』瑞紀は呆れると同時に格闘技をやればこいつはかなり良い所まで行くのにと思った。
いくら素質はあっても素人に負ける訳にはいかなかったしケガさせると後々厄介なのでここは早急に決着を付け戦意を喪失させようと判断した。
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