がーるずすくーる

瑞紀は村田の両腕をつかみ蹴りだそうとする足を下段蹴りで制しながら
｢お前に勝ち目はない。無駄な喧嘩はやめろ｣と低く呟いた。

気がつくと他のクラスや上級生もこの喧嘩を見物していた。
｢やれ〜行けー｣などと声援を送っている者、ただオロオロしているだけの者、我関せずという者など様々だったが騒ぎを聞き付けた教師達が訪れ、村田は男性教師三人がかりで取り押さえられ、
｢とりあえず落ち着け｣と教師達から懇願され、職員室に連れていかれた。当事者の一人である瑞紀は淡々と事件の発端から出来事までを語った。