がーるずすくーる

そんな時にパソコンでゲーム感覚で楽しく勉強できる教材の存在を知り、それをやらせてみた所、良静は興味を持ち学力はドンドン上がって行ったのである。
静子は孫の教育費に家が一軒建つ程の額を注ぎ込んだ結果が今の村田の学力の源になっているのは間違いなかった。
勉強ができるようになると周囲が特別な目で見始めるようになり、元々、ゲームやパソコンは大好きだが円滑な人間関係を作れない村田は常に孤立していたし、学校そのものに馴染めず自分の好きなゲームをクソゲーと言われた時は泣きながら相手につかみかかったり、小さな事ですぐ腹を立てキレまくっていた。
村田はほとんどのゲーム機やゲームソフトを発売と同時に買ってもらい保有していたし、ゲームに並々ならぬ興味を持つ半面、同級生が夢中になって騒いでたアイドルや芸能人には一切関心を示さず、化粧やファッション、恋愛事などにも全く無関心だった為に周囲は村田を変人扱いし『キレたら恐いオタク』と影で囁き関わろうとする者はいなかったのである。