空蝉の光 -桜花乱舞-


「来ないな…」



私は時計を出し、今の時間を見た。



今は午前11時半。



一哉君は10時頃にこっちに着くと手紙に書いてあった。



船着場から此処までは30分くらいで着く距離だ。



予定より少し…、いや、かなり遅い。



「眠くなって来た…」



私は眠気に負け、目を閉じた。






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