空蝉の光 -桜花乱舞-


家に着いた私はお母さん達の部屋に向かった。



「お母さんッ!」



障子を開けると、血まみれで布団に横たわるお母さんがいた。



会合に行っていたお父さんも帰って来ていて、血まみれのお母さんに付き添っている。



そんなお父さんも顔面蒼白だった。



「新…、誠…」



部屋の中にいる新と誠に近付き、声をかけると、誠は私に抱き着いて来た。



誠は泣きじゃくりをあげながら、私の胸に顔を埋める。






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