幸せの浮かぶ夕空
《♪キーンコーンカーンコーン》
「…お,チャイムなったぜ。
教室戻ろうかー」
おう。と返事をして教室に戻り,唯一空いた,
1つの席に座った。
もう,席なんて忘れていた。だから,
1つが残るまで待ってたのだ。
前はポッチャリの男子。
確か――滝沢だっけ??
後ろは正人。
右隣りは窓。
窓際だったっけ??
左隣りは―…え??
早那?!
桐原だから,10何番のハズなのに……
そうか―!
席替えしてたのか!!