幸せの浮かぶ夕空
「エヘヘ☆ お隣だね」

「うえ,キモ…」


冗談で言ったのに,
早那は本気で怒った。


「なによ,キモ…って!!」

「そんな怒んなよー,
冗談だっての!」


「……冗談?? ホントに??
実際思ってなあい??」


なんて,少し不安そうに
早那は訊いた。


あ…。あれがマジなら,
早那はおれが好きなんだった。


「ん。嘘。思ってない」

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