冷たい旦那様
涙、涙。
「…ん…?」
翌朝、玄関のドアの閉まる音で目を覚ました。
私、結局あのまま寝ちゃった…?
目を擦りながら時計を見ると、短針は7を指していた。
しち…じ…?………えっ7時!!?
脳が途端に活性し、勢い良く部屋を飛び出す。
リビングには誰も居らず、テーブルの上に置き手紙が。
“綾へ 仕事行ってくる”
最悪……ていうか最低だよ私…。
疲れてる悠人にご飯も作らず、気持ち良く熟睡してたなんて……。
あり得ない。どんな嫁だよ!!!
ごめん…ごめんね悠人……。