冷たい旦那様
悠人よかった……無事で……。
「お帰りなさい」
「………」
………あ、れ?
悠人は何も答えず、靴を脱いで私の横を通りすぎた。
なに……?悠人、すごく険しい顔…。
リビングに向かわず、真っ直ぐ自分の部屋を目指す悠人。心配で、その後をついて行く。
「悠人?どうしたの?何かあった?」
「………」
「…ねぇはる…」
「…うるせーなっ!!邪魔なんだよ!!」
ビクッ!!!!
聞いた事の無い怒鳴り声。
私は体が硬直して、足が震えて動けない。