兎の方向⇄

兎佐美Sid.


「…兎佐美もその飲み会に連れて行く……」


………………はい?
先生が言った言葉が理解出来ない。

私をこの会社の飲み会に連れて行く?

いやいやいや。
冗談は止めて下さいよ。
私には何の関係もありませんじゃないですか。

それに何で急に私の事呼び捨てになったんですか。


「…ハァー……仕方ないですね……」


仕方ない…ってちょっと頼輝さん?
まさかまさかの真面目に……!?


「…いいよな…兎佐美……?」


先生が私に訪ねる。

いや、これもう拒否権何かありませんよね?
行かないと頼輝さんが困ってしまいますし……(汗)


「…わ、私は構いませんが……」

「じゃ…そうゆう訳で……」


ニヤッと笑った先生は、私の知っている先生とは程遠くて。
少しだけ、恐怖感を覚えた。

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