自由と孤独のあいだで
風のように
君はさぁっと現れて

そっと笑っていた

今まで見たことのない男性だと思った

無口で、時々発する「はい」の声が心地よくて

思ったように顔が見れない

まっすぐな目に怖くなる

芯がちゃんとあって

揺らぐ私の精神を逆なでする

そして君はまたさぁっと消えた

そんな君の世界に行ってみたいけど

私は、君の世界の中で生きていけない

風のごとく、臨機応変に生きていけるほど器用じゃないから






< 19 / 25 >

この作品をシェア

pagetop