【短編】意地っ張りなキミに。
プロローグ
「高校卒業したら、一緒の大学に進もうね!」
2年前、君はそう言って引っ越していった。
それからも、毎日の電話やメール……
休みの日は、電車を乗り継いで、お互いの家に通う日々が続いた。
意地っ張りな俺たちは、
会えばいつも喧嘩ばかり。
素直になれなくて、お互いを傷つけたりもしたね。
だけど‘別れ’なんて文字は、絶対に浮かんでこなかった。
同じ大学に進めば、また近くにいられる……
そう……思っていたんだ。
なのに……
受験まであと半年を切った頃……
君は突然、俺との連絡を絶った。
なぁ……
どうして――…?
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