禁断の姉弟愛 ~欺くのはどっち?~
「眺め、って……ぎゃ~!」


 私ったら、全裸のスッポンポンだった事にようやく気付き、慌てて和也の隣にもぐり込んだ。


「もう……見ないでよ!」


「今更遅い。どうせ昨夜たっぷり見たし……」


 とか言いながら、同じく裸の和也にギューッと抱き締められてしまった。


「またシタクなっちゃったよ……」


「だ、ダメよ! 時計を見て! 二人とも遅刻よ?」


 壁掛けの時計の針は、普通なら私が家を出る頃の時刻を指していた。和也は私より少し遅く出るけど、今からでは彼もたぶん遅刻だと思う。

 ちなみに、明け方まで愛し合っていたから、二人して寝坊してしまったのよね……


< 129 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop