禁断の姉弟愛 ~欺くのはどっち?~
「あのさ、今日は会社サボって、二人でどこか行かない?」


 和也が不意にそんな事を言った。ああ、それいいなぁ……なんて一瞬思った私だけど、


「そんなのダメ。今日行けば明日から休みなんだから、明日行こう? ね?」


「ちぇー、わかったよ……」


「とにかくあんたは早く自分の部屋に戻って? いつ、またお母さんが上がって来るかわからないから」


「はいはい」


 私は蒲団の下から和也のパンツを拾って彼に渡し、自分は新しい下着を出して身に着けた。和也の視線が恥ずかしかったけど、ゆっくりしてる時間はないから。


 その後、本当は一緒に浴びた方が時間短縮なのだけど、ちょっぴり恥ずかしいし、何より母にばれたらいけないから交互にシャワーを浴び、二人揃って家を出たのは、既に大幅遅刻の時刻だった。


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