禁断の姉弟愛 ~欺くのはどっち?~
 数秒間、和也の柔らかい唇の感触を味わい顔を離したけど、和也は依然として起きる気配がない。だったら、もうちょっといいかなぁ。


 次は、和也の唇をペロペロと舐めてみた。まだ起きない。じゃあ、これはどうだろう……

 今度は、半開きの和也の口の中に舌を差し込んでみた。まだ大丈夫みたい。


 調子に乗ってクチュクチュ、ペチャペチャと舌を動かしていたら、んって感じで和也が反応し、二重の目がパッと開いた。

 しまった、と思った瞬間、和也に頭を押さえられ、今度は和也からの攻撃。舌を絡め合ったまま抱きかかえられ、和也の大きな手が、私の体を性急にまさぐりだした。


「寝込みを襲うなんて、卑怯だぞ?」


「ごめんなさい、起こしちゃって……」


「でも、こんな起こし方なら、毎朝してくれてもいいかも」


「和也ったら……あ、ん……」


 上になった和也は、私を見ておしゃべりしながらも、手は忙しなく愛撫を続けている。それが気持ちよくて、すぐに感じ始めたのだけど……


コンコン!


 突然のノックの音に、二人してギクッと反応した。


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