禁断の姉弟愛 ~欺くのはどっち?~
私達は支度をすると、両親に見送られてドライブに出掛けた。その時、父は普通の笑顔だったけど、母の表情がちょっと私は気になった。笑顔ではあったけど、目が笑っていない感じがして。もしかして、私と和也の仲に気付き始めた、とか?
気のせいだと良いのだけど……
「そう言えば和也、昨夜みたいに帰りが遅い時はメールをちょうだいよ。私、今か今かとずっと待ってたのよ?」
車が走り出してすぐに、私は昨夜の事を思い出し、運転中の和也にそう言った。
「ああ、ごめん。今度からそうするよ」
「仕事、そんなに忙しいの?」
「ん……今だけね。大きな商談中なんだ。昨日はその資料作りがなかなか終わらなくて、かと言って明日、つまり今日出勤するのは嫌だったからね。がんばっちゃった」
「それって、もしかして……」
「うん。今日は姉貴と出掛ける約束だったから」
そう言って和也は、照れくさいのか頭に手をやった。
「嬉しい……」
私は嬉しくて、思わずハンドルを持った和也の左腕に頬を摺り寄せた。
「ちょ、危ないって……」
「あ、ごめん」
「それに、誰かに見られた大変だろ?」
「そ、そうね」
私、和也といちゃつく事ばかり考えてるけど、もっと周りを警戒しないとダメみたい。さっきの母の表情も気になるし……
気のせいだと良いのだけど……
「そう言えば和也、昨夜みたいに帰りが遅い時はメールをちょうだいよ。私、今か今かとずっと待ってたのよ?」
車が走り出してすぐに、私は昨夜の事を思い出し、運転中の和也にそう言った。
「ああ、ごめん。今度からそうするよ」
「仕事、そんなに忙しいの?」
「ん……今だけね。大きな商談中なんだ。昨日はその資料作りがなかなか終わらなくて、かと言って明日、つまり今日出勤するのは嫌だったからね。がんばっちゃった」
「それって、もしかして……」
「うん。今日は姉貴と出掛ける約束だったから」
そう言って和也は、照れくさいのか頭に手をやった。
「嬉しい……」
私は嬉しくて、思わずハンドルを持った和也の左腕に頬を摺り寄せた。
「ちょ、危ないって……」
「あ、ごめん」
「それに、誰かに見られた大変だろ?」
「そ、そうね」
私、和也といちゃつく事ばかり考えてるけど、もっと周りを警戒しないとダメみたい。さっきの母の表情も気になるし……