一緒に、歩こう
それから補習の日になって、
読み上げた生徒が全員出席。
あたしは真面目に授業を
進めた。
日が過ぎるのは早くて、
もうテストの日。
「始め」
あたしはテスト監督として、
教卓のイスに座った。
ちらっと矢野くんの方を
見ていると、いつもと違う
真剣な表情。
あくび1つしない。
全員が終わってる中、
彼は1人見直しをしている。
「はい、やめ」
終了の時間になり、
あたしは後ろから
集められたテストを
まとめる。
「明日テストを返します。お疲れ様でした」
あたしはテストを持って、
職員室に戻る。
今日の仕事はこれだけ。
「帰ろっと」
あたしはテストを持って
家に帰ることにした。