一緒に、歩こう





『明日夕方6時にお前の家の近くにあるコンビニで待ってる』




「え…?」




待ってるって言う言葉に、

動揺を隠せない。





「何で?」




『俺の祝い』



「祝い…、テストの?」



『それしかねぇだろ』





そういう彼に、

あははと少し笑ってしまう。





『絶対来い。来るまで待ってるから』




「絶対行くよ。約束する」





まるでデートの約束みたいで、

こそばゆい。

少し恥ずかしくて下を向く。

まだ矢野くんはあたしを

見ているのだろうか。

まだ校門の近くに

立っているのだろうか。



< 126 / 497 >

この作品をシェア

pagetop