一緒に、歩こう
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あれから2日。
今日はクリスマス。
あたしの予定は、
紗夜と香織と、
誠二さんのお店で
クリスマスパーティー。
あたしの手作りケーキを
みんなで分けて食べ合う。
「芽衣子、これまじ美味い!」
「やばいやばい!」
紗夜も香織も、
文句1つ言わずに
口を進める。
誠二さんは、
何も話さずに、
余ったケーキを
全部くれ、と
言うくらいあたしの
ケーキを気に入ってくれた。
「じゃ、また年明けね!」
「うん!よいお年を~!」
あたしはいつもの道を歩く。
そういえば家に、
余分に作ったケーキが
まだあるんだった。
早く食べてしまわないと。
そんなことを考えながら
歩いていた。